hellohana!!

小雨にまぎれ泣いてる花も明日は咲くでしょう

ゴダールの視線

わたしは難しい人間じゃないから、いつも自然体で人間の中身を書いてるここでは、およそ難しいことも書けない。

お金がかかってるから仕事では難しいっぽいコピーも考えるけど、日常生活においては堕落、味覚、嗅覚、あと・・・快楽?視覚はあんまりあてにしてない。

 

ジャン=リュック・ゴダール気狂いピエロを観た。

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小学校3年くらいのときだったか、一度見たけど何が何だかわかるはずもなく。

そのくらいから映画嫌いになったんだった。うんわたしは映画が嫌いだったな。

でも最近は映画をとても観たい。すっごく忙しくて本当は映画とか観てる場合じゃないんだけど、映画ってなにかに忙しくて時間を自分で生み出す努力をしなければならない人達のためにあるものだと思うから。

ただ無限にある暇をつぶすためでは無い。

有名な映画監督が「少年時代に日がな一日映画をみていた。」みたいなことを言うけど、それは彼らだからさあ。

まあ別にどうでもいいんだけど。。

日常生活に即したものでないとつまんないと思うから。。。映画も音楽もファッションも。。

部屋の片付けもしないような女がガーリーな服着てたって全然さまにならないのとおんなじで。ミルキーカラーのトートバッグの下のほうが黒くくすんでるのを平気で提げていることがわたしたちを失望させるのとおんなじで。服が泣いてるの。

べつに、いじめられっこじゃないとメタルを聴いちゃだめって言ってるんじゃなくて、でもそういうマインドがどっかに無いと意味ないんじゃないかなーってこれ全然本題に関係ないかもしれない。

 

で、気狂いピエロを観た。

本当は人と一緒に観たくて(前回見たときによくわかんなかったのもあったから見たあとにいろいろ聞こうかと思ってた)恋人にかれこれ5回くらい一緒に見ようと言ってるけど「あれは誰かと見るもんやないけん。難しくて見たあと沈んでしまう」と言われ却下されたから仕方なく一人で自宅の14インチの小さい画面で観たんだけど、結果一人で見てよかったと思った。あと全然沈まないし。これって彼が男だから沈むんじゃないの?わたしが浅はかなのかな。

難しさもそんなになかったというか、少なくともゴダールはこれを難解な映画に仕上げようとはしてないと思う。

多分観た人達は男女の詩のかけあいが退屈だ、とかうんたら言うだろうけどその部分だって素直~に受け止められるじゃん。これも私が詩に詳しくないからかなあ。ランボーの詩はよかった。

男女の心が離れつつ追いかけつつしててそれに伴うベルモンドの苦悩が描かれてて、

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あとマリアンヌの奔放さがとっても魅力的で南仏ってとっても美しくてそこでの行き当たりばったりの美男美女の生活って芸術的ではかなくて良いね、ってだけだと思ったけど。

 

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このシーンのマリアンヌかわいい。

 

あと最初のパーティのシーンとかすごく馬鹿っぽくて面白いじゃん。

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 画面が赤いの

 

ふつうは金持ちでそこそこ美人な奥さんと結婚してかわいい子供たちがいたら、いくらアンナカリーナがかわいすぎるからって全部捨てて逃避行しないけど、そこが気狂いたる所以ってことでそこが映画ってことなんだろうな。面白いな~~

わたしが好きなシーンは、最初のほうのベルモンドがベッドの上で寝ててマリアンヌが愛を歌うシーン


Antoine Duhamel - Pierrot le Fou - 4.Jamais Je Ne ...

「愛に言葉なんていらないわ」ってアンナが歌うの。

愛すべき男ベルモンドが、マリアンヌの言動一つ一つに一喜一憂しそうな感じがたまらない。

恋愛映画なんていうつもりは無いんだけど、およそ男女のくらしがフォーカスされた映画での恋愛模様って、大人になった自分には共感する部分がいくつもあって。納得する部分があって、励まされたり悲しくなったりする部分があって。バイオレンスだったり笑えるシーンもあるけど、その中にも二人の関係性がにじみ出てるように描かれてるのを観てさすがだな~~って、あっこういう空気あるね~~って見てた。

 

さっき上のほうで書いた、「日常生活に即してないと~」っていうのはこういうことだと思って。

映画も音楽も服もクラブイベントも、自分を作品に投影しないと思ったより楽しめない。楽しんでる自分を投影しないと。(同じような事がTwitterでかかれていました)

だから恋愛の渦中にいる自分がいたらこういう映画を観たら素直に楽しいし、「考えるな、感じろ」ができるんだと思うー。アクション映画だってスカッとしたいから観るんであって。それだって共感だし投影してるんだと思います。

 

ごめんごめん、映画のことじゃなくてわたしの心の中身ばかり書きました。

映画については、さっきも描いたように単に男女の愛憎を描いた芸術的な娯楽映画なんだと思うんだけど、

この映画のアンナカリーナってすごくかわいくて、魅力的で、男に愛のことばをささやきつつ惑わせまくる、でも愛してしまう究極の存在じゃないですか。

監督のゴダールとアンナはこれを撮る前に別れたんですよね?確か。

 

 

一緒に遠くに逃げ出したいほどアンナを愛しているけど無理だったから死んでやるっていう思いを映画にぶつけてるんじゃないですか、ゴダールが。